Webinar: 卵巣がん組織におけるSMARCA4/A2蛋白質の発現多様性の検討～卵巣がんのプラチナ抵抗性に関与する特殊な細胞群を同定～

卵巣がんにおいて、卵巣の高異型度漿液性癌 (HGSC) の治療での再発時には、プラチナ抵抗性が問題となります。
抗がん剤抵抗性には intratumor heterogeneity (ITH) が関わっていると考えられ、ITHの形成にはepigenetic factorも重要であることが言われています。
epigenetic制御に重要なSWI/SNF複合体に存在するSMARCA4/A2ドメインについて、卵巣HGSCにおける発現パターンのheterogeneityの解析と臨床病理学的な意義について検討を行われました。プラチナ抵抗性再発群では、SMARCA4/A2のA4が低くA2が高い傾向が認められたため、A4/A2のタンパク質発現の評価にJessを用いられました。

大阪大学
城戸 完介 先生